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第68代引退挨拶① 住吉沙和 

 

こんにちは、4年スナイプの住吉沙和です。

 

全日本インカレが終わり1週間が経ちました。

1週間前までは来る日も来る日もヨットに乗り続けていたので、今週からヨットに乗らないんだと思うと、ひしひしと引退した事実を感じる日々です。私がこれまで続けられたのも、OBOGさん方、外部コーチ、親を始めとする大人の支えや、部のメンバー、特に同期の存在が大きかったと感じています。本当に感謝しても感謝しきれません。

本当にありがとうございました。

 

私事ですが、2.3年生まではヨットの奥深さや面白さに気づけず、男子に体力面で勝てないことも多く、女子がヨットをやっていて秀でることは何があるのかと自問自答し、何度も強風や大波で自然の厳しさに心折れそうになりました。そんなかで、OBさん方もつらい日々を乗り越えてきたのだと自分に言い聞かせ、同期の女子クルーの住野や女子部の先輩方の存在、OBさん方に「がんばれよー!」とお声かけ頂いたおかげで続けることが出来ました。続けた甲斐あって、遅すぎてお恥ずかしいですが、4年になってヨットが本当に面白く思えるようになり、今まで教わってきたこと一つ一つがやっと繋がっていきました。今回の全日本インカレの全レースが終わり、曳航でハーバーバックしている途中は、慶應や京大が部旗を掲げて喜ぶ姿を見て、ただ感心するだけでしたが、着艇した途端マネージャーの東原に「スナイプ団体入賞よ!」と言われた時、(今までやってきてよかったぁ、今までのつらさも全部忘れるくらいうれしい!)と思えました。

 

また、今回の全日で嬉しかったことがもう一つあります。それは、女子部が大活躍したことです!今回はレースの大半が軽風だったこともあり、スナイプでは一時は3艇とも女子クルーで闘うこともありました。「女子部も捨てたもんじゃない!」と思うことが出来、これから私のように悩むかもしれない女子部の子達には、あきらめずに続けて!と真っ先に声をかけたいです。

 

今回スナイプが入賞できた要因を考えると、私は主に2つあると思います。

1つは、スナイプリーダーの川口の存在です。彼は、1年生のころからヨットに打ち込み、他のメンバーよりも人一倍努力していました。他のメンバーより1歩、2歩先を行く実力で今回のレースでもトップフィニッシュを収め、スナイプチームの力を底上げしてくれました。中インの時点でも川口以外のスナイプメンバーの実力は全日で闘えるとは思えないものでした。川口が常に他のメンバーに、出来てないところを厳しく指摘し、手本となることで、チームに緊張感が保たれ、ここぞと言う時に実力を発揮出来たのだと思います。努力し続けた彼からすると、頼りないメンバーだったと思いますが、全日で一緒に闘えたことは感謝しています。

 

もう一つは、しっかりした3年メンバーがいたことです。自分を含め私たち4年はお世辞にも立派な幹部とは言えないと思っています。今年の4年は部をまとめて、引っ張っていくとういう気質があまりなく、その部分を補っていたのが3年のメンバーでした。自ら率先して声を出して下級生に指示を出したり、改善すべきだと思ったことを躊躇なく4年に提案したり、時には4年の仲を取り持つ場面もありました。ヨットで結果を出したいという気持ちも強く、日々どうしたらチーム力が上がるかを考えている姿も感心するばかりです。そんな3年メンバーが部を支えてくれていたからこそ、今回の結果が出せたと思います。来年は、今回達成できなかった目標に向かって次期幹部が動いていますが、次の代ではもっと良い結果を出してくれるのでは、と心から期待しています。私もこれからヨット部を支える側になりますが、応援し続けたいです!

 

今回でヨット部Facebook、ホームページも卒業です。今まで見てくださった方々、ありがとうございました。

 

これからも、皆さんにお会いする機会がありましたら、その時は宜しくお願いします!

 

次期ヨット部も乞うご期待です!

 


広島大学体育会ヨット部

観音マリーナ

広島県広島市西区観音新町4丁目2374-86