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第68代 引退挨拶⑤ 山田崇資

こんにちは、4年470の山田崇資です。
全日本インカレが終わって2週間が経ち、少し落ち着いてきましたので引退の挨拶を書かせていただこうと思います。
正直、この1年間はとても長く感じました。
昨年岡山大学に負けてとても悔しい思いをし、部を引き継いでからは来年への不安で一杯で、毎日の練習がとても辛かったです。
昨年、470チームが岡山大学に負けたのは僕のせいだと思っています。僕はこの1年間、来年こそは絶対に結果を出さなければいけないと思い続け、もう2度とこんな悔しい思いをしたくないという気持ちで練習に取り組んできました。この1年でかなりヨットの実力は伸びたと自分では思っています。セイルヒロシマや中四国インカレで良い結果を残し、全日本インカレの個人選でも手応えを掴むことができました。また、中国インカレでも470チームを引っ張っていける存在になることが出来たのではないかと嬉しく思いました。しかし、全日本インカレでは全く結果を残すことが出来ませんでした。僕は自分が速く走れるようになることだけを考えてしまっていました。470チームのことは光安に任せて、自分だけのことを考えていたのだと思います。その結果、自分自身も470チームも実力が伸びきらずに終わってしまったのだと思いました。このことを踏まえて、後輩達には特に幹部の人は常にチームのことを考えて練習に望んでほしいと思っています。自分だけでなくチームメートにも還元できるような練習を心がけてください。全日本インカレ総合10位という目標は並大抵の努力では決して達成することが出来ないと思いますが、やろうと思えば必ず達成出来ると思います。

話は変わりますが、僕は4年生になるまでずっと、レースでもセーリング練習でも同期の歩真に負け続けてきました。僕はそれが悔しくて、負けることを認めたくなくて、船のせいにしたりしてふてくされてばかりいました。あの時は本当に先輩やクルーに迷惑をかけていたと思います。これではダメだと思っていてもなかなか変えることが出来ませんでした。しかし、昨年の中国インカレでの敗戦を機に自分の中で心を入れ替えて負けを認めることが出来るようになって、ようやくヨットが上達し始めました。ヨットはこの船だから遅いとか速いとかはありません。意地を張らずに同期でも後輩にでもいろいろとアドバイスをもらうことは本当に大事なことだと学びました。これは今伸び悩んでいたり、少しでも意地を張ってしまっている後輩に対して伝えたいことです。是非、心に留めておいてください。

そんなにヨットのことを好きになれなかった僕がここまで来れたのは多くの人の支えがあったからだと思います。4年間、僕のことを支えてくれた同期の皆にはとても感謝しています。また、いろいろと相談に乗ってくださったOB.OGの方、いつも部を盛り上げて元気付けてくれた可愛い後輩達にもとても感謝しています。今までありがとうございました。また何か機会があればよろしくお願いします。
最後になりますが、ヨット部に多大なるご支援をしてくださったOB.OGの皆様、土屋監督、盛谷コーチ、外部コーチの大嶋さん、いつも応援してくださる親御さんにお礼申し上げます。これからも広島大学ヨット部をよろしくお願いします。
これで引退の挨拶を終わらせていただこうと思います。ありがとうございました。


広島大学体育会ヨット部

観音マリーナ

広島県広島市西区観音新町4丁目2374-86