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第68代 引退挨拶⑨ 川口滉太


お世話になっております。
第68代スナイプチーフを務めさせていただきました川口滉太です。
全日本インカレが終わり2週間以上が経ちました。今でもまだインカレでのレース中の風景や4年間の様々なことが思い出され、もうヨット部ではいない現状になかなか慣れないでいます。

4年間を振り返り、特に思うことは感謝と後悔です。
今大会でスナイプチームは6位入賞という結果を収めることが出来ましたが、スナイプチーフであった自分がチームのために何を出来たのだろうかと考えてみてもほとんど思いつきませんでした。普段の練習でもチーフであったにもかかわらず自分のことばかりになっていたと思います。口下手で自分の考えを人に伝えるのが得意でなく・あまり好きでありませんでしたが、あの時こうしていたら、もっと自分の想いを伝えていたらと考えたらいくらでも浮かんできました。実際に出来ていたら、結果はより良いものになっていたかも知れません。そんな中でも最後までついてきてくれた後輩には申し訳なかったですし、同時に感謝の気持ちでいっぱいです。
大学でのヨットにおいて喋るということは本当に大事だと思います。ペアと多く意思疎通すればする程ヨットは早くなると思いますし、それがチーム全体で出来れば必ずいいチームができると思います。今年の代は自分のせいもあり、そういったことがあまりできませんでした。それでも結果が残せたのは、いつも明るい雰囲気をもたらしてくれた後輩のみんなのおかげだと思いますし、来年もそれが続けていけたらいいチーム・結果が待っていると思います。ただ、ON・OFFの切り替えができていないことがどうしても出てきちゃうと思うので、そういう時に冷静に周りをみれる幹部であってください。

あと一つ後輩に言っておきたいことは、必ず目標を立てて欲しいということです。当たり前のことと思うかもしれませんが、上達するうえで本当に大切なことだと思います。あまり周りの人に言ったことはありませんでしたが自分は部活に入部して半年経ったぐらいから、個人戦で10位になるという目標を持って部活に励んでいました。結局のところ現実は厳しく目標とは程遠い結果でしたが、目標を常に持っていたお陰でヨットに関して大きく成長できたと思います。
広島で競技をしている上では、どうしても周りと競う環境が作られにくいと思います。目標をしっかり持つことで遠征に行ったときなどにより多くのことを得られますし、自分はこの人達と競わないといけないんだという焦りがモチベーションになると思います。逆にインカレで結果を残している大学の多くは、高いレベルで常に競争をしていると思います。そういう人達を押しのけて結果を残すのは大変だと思いますが、自分はこの目標を達成するんだと自信を持って言えるぐらい頑張ってください。

色々なことがありましたが、4年間広島大学ヨット部の一員でいられて本当に幸せでした。これも、土屋監督、盛谷コーチ、大嶋さん、OB・OGさん、先輩、同期、後輩などヨット部に関わり、支援していただいた多くの方々のおかげです。普段は伝えられていませんが、特に家族には感謝しています。皆様本当にありがとうございました。

これからもヨット部をよろしくお願いします。

広島大学体育会ヨット部

観音マリーナ

広島県広島市西区観音新町4丁目2374-86