第70代 引退挨拶⑥ 藤原涼雅

お世話になっております。70代副将を務めさせていただいた470ヘルムスマンの藤原涼雅です。

この場をお借りして引退の挨拶を述べさせていただきます。

まず初めに今まで支援してくださった土屋監督、盛谷ヘッドコーチ、羽倉先生、大嶋さん、前田さんをはじめ多くのハーバー関係者の方々、OB・OGの皆様、保護者の皆様、ヤシママリンサービス様、広島大学体育会ヨット部の活動を通して関わらせていただいたすべての方に感謝を申し上げます。皆様のご支援のおかげで4年間の部活動生活に幕を下ろすことができました。きっとこのブログを読んでいるであろう高校時代の同期にも感謝しています。君たちのおかげで大学でもヨット競技をしようと思えました、ありがとう。

 

以前から自分が引退するときには何を述べようかと考えていたものの、いざ書くとなるとなかなかまとまらないと感じたので後輩たちへのメッセージを交えながら4年間を振り返りたいと思います。長くなりますが、お付き合いいただければと思います。

 

1年生

自分が学びたい学部がある大学、都会過ぎずそこそこ栄えてる都市などというなんとなくの理由で広島大学を選びました。470のスピンセールの配色が高校のものと一緒だったことに少し運命を感じました。

しかし、入学してみると僕の所属する薬学部のあるキャンパスはメインのキャンパスと約30キロ離れていました。さらに本学のヨット部には僕のキャンパスの先輩はいませんでした。医学部のヨット部か本学のヨット部かどちらを選ぶか迷いました。僕は本学のヨット部を選びました。この選択は間違っていなかったと思います。

昨年、僕の研究室で博士課程を修了された先輩がこのように言っていました。「過去の出来事は変えられないけどその解釈は変えられる」

僕も似たようなことを思いました。ある選択肢があったとき、その時点ではどちらが正解でどちらが間違っているかなんてわからないと思います。自分が選んだ道が最後に正解だったと思えるよう精一杯努力することが大事なんじゃないかなと感じました。

また部バイトで人生初のアルバイトをしました。某製パン会社でバイトしました。割と冗談抜きで4年間の部活動でこれが一番しんどかったです。（笑）大袈裟かもしれないですが、世の中は自分がしたくない仕事をほかの誰かがしてくれて回っているのだと感じ、周りの人へ感謝するようになりました。今ではとてもよい経験ができたと思います。

 

2年生

先輩方に追い付こうと必死だったことくらいしかあまり覚えていません。全日本の西宮でおそらくAY君に風邪をうつされて体調を崩してしまったことは鮮明に覚えています。先輩方にはご迷惑おかけしました。彼には久しく会っていないのですが、元気にしているのでしょうか。

 

3年生

コロナウイルスが現れました。部活だけでなく大学にも行けない期間がありました。なんだか毎日つまらないなと感じました。なぜつまらないかを考えてみました。

それは「自分が成長する場がないから」だと気づきました。自分はヨットという競技を通じて課題を発見してその課題を練習の中で克服していくことに魅力を感じていたのだと知りました。自分の軸が見つかった期間でした。

また、物事で成功する人に共通する点を分析しました。自分の中では「熱意・行動力・ハングリー精神」の3つが重要ではないかと思いました。物事に対する熱意をすぐに行動に移して現状に満足せず、向上心を持って取り組んでいく人が成功するのではないかと思いました。

 

4年生

自分の中で「行動力」をテーマに掲げました。今まではチーム内で上がった課題に対してアプローチするのがおそいことがあったので、すぐに課題を改善できるよう心がけました。

しかし、他に大きな課題がありました。大嶋さんには問題意識、客観的視点が足りないとのご指摘をいただきました。確かに自分たちが努力しているつもりでも外から見た人たちがそれを感じれないようだと駄目だと思います。総合10位という目標を掲げていたのなら、第三者の視点から「全ての行動レベルが総合10位に達しているか」と考えながら活動する必要があったと反省しています。

また、引退が決まったあと前田さんのお話の中でinvolvingというワードをお聞きしました。ヨット競技は1人ではできないから、周りの人を巻き込むことが必要であるとのことでした。周りの人を巻き込むには応援したくなるような人物像、チーム像が必要です。これも足りなかったなと感じました。

このお話を聞いてOBという違った視点で現役の活動にinvolveする事で自分自身の成長にも繋がるのではないかと思いました。

現役の皆さん、声をかけてもらえたら自転車で30分で飛んでいくのでこれからもよろしくお願いします。

纏まりのないただ長いだけの文章になってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

本当に楽しかったです。素敵な4年間をありがとうございました。

これからもよろしくお願いいたします。

藤原涼雅