いつも大変お世話になっております、470チーフを務めますクルーの西半琢真です。1年間よろしくお願いします。
今年度の私のテーマは“Re”です。本日は“Re”について述べていきます、最後までお付き合いください。
① “Re”adership
470チーフとしての主な役割,仕事としては、470チームの統括です。日々の練習内容を組んだり、短期的,中長期的な目標を立てたりして、チームをインカレ総合10位に導く謂わば“舵取り”役です。
“舵取り”というとセーリング競技では“Helmsman”と呼ばれます。同義語でよく使われる“Schipper”は“船長”を意味し、オランダ語で船を意味する“Schip”に由来します。スコットランドやカナダなどでは「グループの長」の意味で用いられています。ディンギーではスキッパーをヘルムスマンが兼任することが多いため、2つの単語が同義語として用いられているようです。
私は470“クルー”ですが、ただの“乗組員”ではなく、470チームの“スキッパー”として1年間率いていきたいと思います。余談ですが、カーリング競技ではキャプテンのことをスキップ,スキッパーと呼びます。それは競技の盛んな国がスコットランドやカナダであったからだそうです。
② “Re”surrection
この単語からキアヌ・リーヴスを思い浮かべた方とは熱く語り合えそうです。(笑)
「Resurrection」とは「復活,復興,蘇生」を意味します。470チームは直近2年間全日本インカレから遠ざかっています。代目標である「全日本インカレ総合10位」に向けて、出場することは大前提です。
昨年(2021年)度の中国インカレで惨敗を喫し2年連続で出場を逃した我々にある方から「広大のヨンナナは終わったな」というお言葉をいただきました。(人伝に聞いたことなので会話の流れは分かりませんが、)恐らく文言通りに解釈してよいかと思います。正直ぐうの音も出ません。私は2番艇に乗っていながら求められた結果を出すことができませんでしたし、直近で最後に出場した光安歩真さんの代のチーム力に遠く及ばない実力を実感しています。
そんな470チームを“Resurrection”することが私の目標です。とかいう私は何の実績も残していませんので、人一倍努力して成長し、自らで示さなければなりません。そういった意味では、“Resurrection”は私の危機感です。
新チームでは、従来の「笛」制度を廃止しました。広大の海上練習は、常に笛によって管理されていました。笛を使うメリットとしては、統制が取りやすいことが挙げられます。他方、デメリットとしては、機会的な練習となりチーフ以外が考えることを放棄することにあります。つまり、ヘダーでタックしなかったり、笛がなったからとリフトでタックしたりするわけです。各人の風やマークへの意識次第でどうにでもなることではありますが、近年の結果をみてもクルーが何も考えていないことは1上順位からして顕著に現れています。
ヨットは風で動く競技で、笛に動かされる競技ではありません。
このように470チームだけでなく、部全体として少しずつ変わろうとしています。暖かい目で見守るとともに、厳しいご指摘も頂けると幸いです。
③ “Re”spect
前節の冒頭に戻りますが、キアヌ・リーヴス主演の映画「The Matrix revolutions」の中で、キアヌ・リーヴス演じるネオと死闘を繰り広げるエージェント･スミスとそのクローン体が、自身(及びそのクローン)の存在について、
「我々は目的なくして存在できず、目的が我々をつなぎ、行動させ、突き動かす」と言う場面があります。
広大ヨット部の目的は(広義に捉えますが、)「全日本インカレ総合10位」です。その目的のために我々は活動しており、その目的があるからこそいつもご支援ご指導くださるOB,OGさんはじめ関係者の方々とつながり、目的に向かって活動を続けています。
「卵が先か、鶏が先か」のような議論は置いといて、「全日本インカレ総合10位」という目的が今のヨット部を支え、競い合う環境にあれることを忘れてはなりません。
この節で言いたいことは、チーフとして、そういった目的に切磋琢磨し合えるチームメイトを“尊敬”し、応援してくださる様々な方々に“感謝”を忘れないチームをつくるということです。
毎回、長々と雑談に紐づけて自分自身の考えを述べているのですが、卵と鶏の議論をしなければならないのは、私の文章構成の方かもしれません。
OB,OG団体である、しぶき会の皆様はじめいつもご支援くださる関係者皆様の期待に応えるためにも、新470チームはより一層精進してまいります。今年度も変わらぬご支援,ご指導をよろしくお願いします。
最後になりますが、今冬はラニーニャ現象の影響で大寒波の到来が懸念されています。また、新型コロナウイルスの変異型が続々と出ています。どうぞお体に気をつけて、少し早いですが良い新年をお迎えください。
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