今年1年の抱負　髙槻将五

お世話になっております。スナイプ1年の高槻将五です。

 

今回は、今年の抱負ということで、まずは「目標」というものについて、僕が考えることを書いていこうと思います。

僕は高校時代、剣道部に所属していました。関東大会出場、それがチームの目標でした。その時のチームの実力は、目標達成は決して不可能ではないが、文字通り“精一杯”の努力が必要である、といった感じでした。充実した環境で十分な練習時間がある私立高校が上位に並ぶなか、県立高校の自分達はいかに効率良く力をつけていくかが鍵となるのでした。そんなチームの中でも、僕の実力は下の方でした。チームメイトとの差が、縮まらないどころか開いていく毎日。精神的にも追い詰められて余裕がなくなって、疲れていく。チームの目標は、ついていくことさえ苦しいものでした。僕は、掲げられた目標が自分自身の夢だと思えなかったのです。それでも、やれるだけやってみようと決意したのが、2年生の秋のことです。途中でやめた後悔に苦しみたくなかったから。とりあえず走り切ろうと決めました。それなのに、それなのに。

道が、消えた。

目指していた大会は、新型コロナウイルスの流行で中止になり、僕たちの引退が決まったのです。目標に対して真っ直ぐに向き合っていたわけではなかった僕は、言葉に表しがたい、非常に複雑な感情を覚えました。

僕は、本当に覚悟を持って取り組める目標のことを、夢と言うのだと思います。それはもちろん誰かに決められるものではなく、さらにはあえて自分で設定するものでもない。自然に湧き出てくるものだと思うのです。

今の僕には、夢があります。全日本上位の景色を、仲間と一緒に見たい。高校時代の苦悩を無駄にしないためにも、この夢をここで叶えたい。今年はこれをしっかり抱いて、走っていこうと思います。

今年の抱負: 精一杯。

ありがとうございました。