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7/18(月)

いつもお世話になっております、4年470級クルーの西半琢真です。
 本日は7/18、海の日です。
 中四国インカレ,夏季オープンと遠征,大会が2週続いたことから、追いついていない艇の整備や艇庫の衣替えをするため、今日は海上練習は行わず、艇庫の大掃除と470の新艇,4811の納艇を行いました。
 ですので、練習報告のブログではありませんが、ヨット部は活動しましたので、その報告とともに、中四国インカレの個人的な振り返りもしたいと思います。
 長くなりますが、ぜひ最後までお付き合いください。

 【470級、納艇】
 学生課をはじめとする広島大学及びしぶき会の皆様の多大なるご支援のお陰で、本日470級の新艇4811を納艇することができました。
 感謝の気持ちを胸に、それをセーリングに変えてしっかりと前を走っていく所存です。本当にありがとうございます。
 毎年度、新体制が始まる際に、土屋監督,盛谷ヘッドコーチと幹部学年で年間の予定と各クラスの練習計画を話し合う「コーチ会議」を開いています。
 今年度、470級チーフを務めています私は、練習計画とは別に「新艇購入」の提案をさせていただきました。そこから、監督コーチ及び前田さんのご尽力もあり、なんとか中国インカレ,全日本インカレに間に合う時期に納艇することができました。
 ビルダーや大学,しぶき会と様々な手続きをしてくれた主将の因幡にも感謝です。
 日本の学生の中でも48番台の艇はまだ少ないです。今後4811を管理していくであろう河野には、前を走らなければならない重圧と戦ってもらんんいます(笑) そして、その座を奪いに名を挙げるスキッパーにも期待です。
 来週、24日に新艇の進水式を行いますので、ご都合よろしければ是非お越しください。
 新艇は、YAMAHA製学連艇を購入致しました。モールドは9となり、少し丸みの帯びた可愛らしい形をしています。
 デッキやコックピットの一部が青色で、Mackayといわれると信じてしまうようなビジュアルです。

 【中四国インカレ】
 先日、岡山県牛窓ヨットハーバーで開催されました、中四国インカレ(全日本個人戦予選)の結果について、チーフとして470級の振り返りと個人的な振り返りをします。
 なお、両クラスの詳しい結果につきましては、7/10の玉川のブログをご参照ください。
 470級は、河野(4675)を筆頭に、中国水域上位4艇に与えられる全日本インカレ個人戦本戦の出場権全てを獲得することができました。
 大会会長の柚木さんによりますと、4枠全て弊部で獲得するのは史上初とのことです。(7/10ブログのFacebookコメントより)
 上で少し触れました、今年度始動時の「コーチ会議」にて私は、「中四国インカレ優勝 個人戦4枠奪取」と「中国インカレ優勝」の2つを「全日本インカレ総合10位」を達成する前提として掲げました。今回、そのうち前者を達成できたことを嬉しく思うとともに、中国インカレに向けて岡大も死ぬ気で練習してくるので、我々もそれに負けぬ練習量と気合いで向かい討たなければなりません。
 よりいっそう身が引き締まる思いです。
 今レガッタは超微風で、内心ヒヤヒヤ(高身長クルーが多いので…)のレースでしたが、各艇がプラン通りのレース展開ができたと思います。
 中でも2年生の河内/安藤ペアはレース艇に引けをとらない結果を残してくれて、成長に驚きを隠せません。私が2年生のときの中四国インカレは、同期と“ドベ争い”をして、あげくスナイプの先頭艇団に抜かれたのを覚えています。今の2年生はとても頑張っていると思います。
 そんな急成長を見せる河内/安藤ペアですが、3Rに黒色旗リコール,ゼネリコ後のレースに出てしまいDNEが付く結果となりました。私は、ゼネリコ後に声をかけて、BFDを把握理解しているものと勘違いしていました。今回は、団体戦のメンバーには含まれていない艇でしたが、団体戦として戦う上でそのような確認不足は命取りとなるので、自分自身チーフとして大きな反省点となりました。
 今大会は全体的に艇速がよく、平水面微風の中で走れたことが、広島の中国インカレ,琵琶湖の全日本インカレを見据えて自信になった反面、風の細かい変化(ブローや振れ)に対して取りこぼしのないよう、夏場のセーリング練習では詰めていきたいと思います。
 また、3Rはほとんどの艇がBFDになったからよかったものの、団体戦はカットレースがないため、英語の怖さを知りました。中国インカレ,全日本インカレで繰り返さないよう日々の練習から潮やポジショニングを意識していきたいと思います。
 以上、主にチーフ目線での振り返りでした。
 以下、私個人としての振り返りをします。
 今レガッタの目標は「優勝」それだけでした。個人戦としても“優勝”、団体戦としても“優勝”を掲げていました。
 結果としては、団体戦は“優勝”でしたが、個人戦は2位でした。
 今年度は「完全自由競争」を唱い、各大会の結果を考慮して管理艇を決めています。ですから、春先から現時点で乗る艇もペアも例年よりも変動しています。
 上級生はウカウカしていられませんし、下級生は必死のパッチでレースメンバーを狙っており、いい“協争”(チームスローガン 詳細はHP参照)が生まれています。
 そんな変動激しい470級のレース艇争いの中で、不動の1番艇スキッパーがいます。
 河野です。
 昨年度の中四国インカレは1点差で彼の艇に負け、私は全日本インカレ個人戦を逃しました。競うべき相手はチームの外にいることは承知ですが、チーム内競争という観点からは「河野に勝つ!」というのが、目標、というよりかはモチベーションでした。
 結果的に、最終レースの下ブレにアジャストできたか否かが勝負の分かれ目でした。まだまだ彼の背中は遠いです。

 今大会は、個人戦でありながら団体戦を意識して戦おうと、MTで何度も確認しました。中国インカレを見据え、団体として3艇での戦い方を考えるためです。
 特にスタートでは、各艇がコミュニケーションを取り、相手艇をコントロールすることができたので、普段のスタート練習やストップ&ゴーを生かしたスタートが切れたと思います。
 その後のレース展開は、普段からどんなド微風でも無風でも海上に出て、前田さんの丁寧なご指導と私の怒声で緊張感この上ない練習を積んできているので、自信を持って走ることができ、引き締まったレース展開になったのではと思います。
 反省すべき点はレース後のMTでたくさん話し合いました。ここには書ききれませんが、結果だけに満足せず、内容に向き合って反省点をしっかり練習で潰していきます。
 “勝って反省 負けて感謝”です。この言葉についてもいつかのブログで書ければと思います。
 今大会直前に、前田さんや大嶋さんのコーチングでクローズのスピードとセールセットを、田口さんにランニングの走らせ方を教わったことで、自分の中で迷いのないセーリングが出来たと思います。
 いろんな方々に様々な形でサポートしていただいているので、今後もそれを結果で恩返ししていきます。

 【最後に。】
 冒頭述べたとおり、今日は海の日です。
 各地で海開きがされ、今後も海や川,山にレジャーをしに遊びにいくことが増えると思います。
 自然は素晴らしいもので連日の猛暑を一瞬に忘れさせてくれるほどの安らぎと爽快感を私たちの心にもたらしてくれます。しかし、それと同時に危険な一面も持ち合わせています。既に今年もたくさんの方が水難事故に遭われています。
 私は大切な友人を水難事故でなくしました。彼をなくして3度目の夏です。
 海上で練習する私たちもそうですが、今後レジャーに行かれます皆様におかれましても安全には十分ご注意していただきたく思います。
 我々ヨット部も、先日は救命講習を受講し、普段の練習でも緊急連絡先の確認や体調管理など安全には十分気を付けています。
 安全第一を大前提に、これからの夏、厳しい練習をこなしていきます。

 長文になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
 皆様のブログやFacebookでの暖かいコメントやリアクション、ありがたく拝読させていただいております。
 これからも変わらぬご支援、ご指導をよろしくお願いします。

 4年 470級 チーフ 西半琢真

広島大学体育会ヨット部

観音マリーナ

広島県広島市西区観音新町4丁目2374-86