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全日本インカレDay1

  いつもお世話になっております、4年470クルーの西半琢真です。
 全日本インカレ 大会1日目の報告です。
 今日はたくさんの方々に、遠方より琵琶湖まで足を運んでいただきました。
 顧問の羽倉先生ご夫妻には朝イチ番に駆けつけていただきました。71代になり部員全員を見ていただくのは、今回が初めての機会でした。元気な姿を見せれて良かったと思います。お忙しいなかありがとうございました。
 本来であれば皆様のお名前を挙げて感謝すべきところですが、何せ私自身が海上におり陸上での方々を把握しきれておりません。
 来てくださった皆様、たくさんの激励のお言葉やお土産,差し入れをありがとうございます。

 8:25にD旗掲揚予定でしたが、朝からの靄(もや)が晴れきらず、うっすら晴れてきた11:45にD旗掲揚で出艇しました。
 海上にて風待ちを小一時間して、470級第1Rが13:20にスタートしました。
 両クラス2R消化し、明日は3Rの予定です。
 以下、各クラスの成績です。

【470級】18位
4811 比嘉/西半 30-18
4675 河野/森安 63-53 
4523 岡崎/因幡 58-58 

【スナイプ級】21位
31623 竹中/西側 63-45 
31305 山本/玉川 60-60 
30804 八重樫/神下 43-54

団体成績は13位

 自艇(4811)といたしましては、20番前半でまとめることが今大会の目標であり役割です。
 1R目は、スタートの下ブレがキツく、第一線で出れない厳しい立ち上がりでした。
 1下レグまでは耐えのレース展開でしたが、1下終盤から2上にかけて上手くブローとシフトを繋げたので、なんとか抜け出せた結果でした。
 “団体総合10位”という目標に向けては、1Rあたりの3艇の合計得点が100点をコンスタントに切らなければなりません。自艇の役割として、30位を常に切り続けることは大前提なので、少しでもチームに余裕が生まれるレースにしたいと思います。

 2R目は、スタートをしっかり出て、艇団に属しながらレースを組み立てて行けましたが、振れへの判断が他艇よりも少し遅く、艇団に対して苦しい位置になってしまいました。
 夏の全日本インカレ個人戦(蒲郡)でも痛感したことですが、上位艇団は振れへのアジャストや判断が自分よりも早く、見えているさらに先のブローやシフトを常に予測しなければなりません。
 その点が2R目の課題ですが、いまさらそんな能力が覚醒するわけもないので、上位に食らい付いているときはミスをなくすことを徹底していきたいです。
 レース1下付近で完全に風がなくなり、中盤から下位の40艇くらいが狭いゲートマーク付近を漂うという異様な光景がありました。
 自艇はなんとか風のあるうちに回航し、難を逃れましたが、次の風が見えた頃には強豪校はすでにその風に向かって走り出しており、実力差を感じました。その後は落ち着いて風を拾えたからよかったものの、あそこでテンパっていたら、後ろで“無風だョ! 全艇集合”してた大艇団に飲み込まれていたのかなと思います💦💦
 470チームとして、あまり順調とはいえない滑り出しではありますが、各自が課題,反省点を明確にできているので、明日以降は落ち着いてくるかなと思います。

 以上、本日の報告及び振り返りでした。
 以下は、私個人の心境を少し述べようと思うので、よろしければ最後までお付き合いください。

  今年度71代が始動した、今からちょうど1年前のことです。
 ワールドやアジア,西半球など様々な大会で闘ってきた歴戦のセーラーである前田さんが教えてくださるということで、代始めに様々なお話をしてくださいました。
 その中で、71代のチームビルディングとして「みんなはもっとファンを作りなさい。“involving”でいこう!」というお話がありました。
 “involving”とは“巻き込む”いう意味で、要は我々プレーヤーだけでなく、OB,OGやハーバー関係者など多くの人をこの広大ヨット部に“巻き込んで”、たくさんの人に応援されるチームになりなさいということです。
 最近、遠征先やハーバーでお会いする方々に、「広島の代表なんだからがんばってね!」「ブログ楽しみに読んでるよ!」や「デカくて黒いとすぐわかるよ~」等、たくさん応援激励のお声をいただくことが増えてきました。
 1年前から少しずつ変わり出した弊部も、ようやく変化が形として見え出したのかなと思います。
 部員ブログは、意外にも保護者の方が見てくださっているようで、ヨット用語を何気なく使ってることが多いですが、やはりヨットに馴染みがないと聞くことのない単語ばかりで、はたしてどれほど理解していただけているのか…と少し不安です。
 ですので、せっかくの全日本インカレということもありますので、ヨットレースの説明を少しさせていただきます。

 現在琵琶湖で開催されている全日本インカレ団体戦は、470級,スナイプ級の2種類あるヨットのクラスから、各クラス1大学が3艇ずつ出して合計得点を競います。
 今回の広島大学ですと、470級,スナイプ級の両クラス出場ですので、各クラス3艇の計6艇が出場しています。
 大会成績は、クラス別の成績と両クラス出場している大学での総合成績で出ます。弊部は、両クラスでの総合成績で10位を目標に活動してきて、今大会に挑んでいます。
 ヨットレースの特殊な点として、点数の少ない方が順位が高いというところがあります。1位は1点、2位は2点……70位は70点と各艇のフィニッシュ順位に点数がつき、各チーム3艇の合計点がそのチームの得点となります。
 上記の通り、“団体総合10位”を目指す弊部は、各クラスの1R合計が100点未満になることが1つの目安です。ですから、各艇の目安が30位前後となり、大会期間中の4年生のブログでそこらへんの値が頻出するのはそのためです。
 ヨットは風上に向いては風軸から45°の角度で上っていきます。また、ボートのようにオールで漕ぐことやエンジンなどの動力で進むことができないヨットは風の力を利用します。そのため、風が強いところの方が艇速が上がり、弱いところを走るより有利です。さらに、風の向きも一定にはなってくれないので、“風の振れ”によっても有利不利が生まれます。
 このように、海面に流れる強い風の塊を“ブロー”といい、“風の振れ”を“シフト”といいます。
 そこらへんを踏まえ、レース報告やブログを読んでいただけますと、より楽しめるかなと思います。

  1年間かけて“involving”してきた皆様に、こんな西半のファンでいてくださる皆様に、いい報告ができるよう、明日からも“闘う顔”で走ってまいります。
 いつにも増して長文になってしまいました。まだまだ募る想いが溢れんばかりですが、それらは「引退ブログ」に預けるとして、今回はここらで失礼いたします。
 審問等でリザルトの発表が遅れた関係で、ブログの更新が遅くなりました。申し訳ありません。

 明日は9:25に470級の第3Rが始まる予定です。
 今大会は最終日を除いて1日3Rの予定です。明日は第3R~第5Rまでの3Rが予定されています。
 レース状況につきましては、弊部Twitter(@huycyacht)で逐一報告しております。また、GPSアプリ「TracTrac 」ではリアルタイムでの艇の軌跡を見ることができますのでご利用ください。

 残り少ない71代ですが、最後まで応援よろしくお願いいたします。また、72代へのご指導ご支援のほどよろしくお願いいたします。

4年 470チーフ 西半琢真

広島大学体育会ヨット部

観音マリーナ

広島県広島市西区観音新町4丁目2374-86