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第71代引退挨拶⑦西半琢真

 ランニングレグ中、サイドジャイブ直前に鳴った乾いた音響信号。それと同時に掲揚されたAPA旗を横目に、涼雅さんと走った最後のリーチングレグ。

 中国インカレで470級が負けてから臥薪嘗胆の思いで走り続けた71代も先日ついに琵琶湖にてその幕、、いや帆を下すときが来ました。

 この1年間、たくさんのOB,OGさんに練習を見ていただき、そして多大なるご支援を承りましたこと、この場を借りましてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

これからは、私もOBOGの一員となり72代、そしてこの先続く広島大学ヨット部を陰ながら支援していければと考えております。これからもどうぞよろしくお願い致します。

 

 引退ブログを書くに際し、この4年間を振り返るにはあまりに長くなるため、コロナ禍での苦悩や低学年の思い出は他の同期に譲るとして、470チーフとして過ごしたこの1年を中心に書いていきます。

いつになく独特な書き出しをしたせいで、名乗ることをすっかり失念しておりました。4年470クルーで今年度71代470チーフを務めておりました西半琢真です。最後までどうぞお付き合いください。

 

 

 今の心境は、、悔しいです。全日本インカレが終わり早1週間が経ちましたが、未だに悔しくて常にヨットのことを考えてしまいます。

 この1年、昨年度の中国インカレ敗戦の屈辱を胆(きも)に闘ってきたつもりでした。日々の練習,MTで、耳タコなほどに中国インカレ完全優勝と全日本インカレで1R33点取り続けることは話してきました。

 結局私の自己満足でありエゴを押し付けていたのかなと反省しています。なかには楽しくヨットを乗りたかった人もいたであろうし、学生時代の思い出づくりをしたい人もいたかもしれません。正直わかりませんが、71代はその雰囲気がどこかあったと思います。その雰囲気を消しきれなかったのは470チーフとしての私の責任ですし、やりきれなかった点です。

 

 全日本インカレを終えて、団体戦は難しいなと感じました。3艇が1R33点を取り続けるのは、なかなかの至難でした。今回のレースメンバーは、全日470(唐津),全日本インカレ個人戦(蒲郡),中国インカレを踏まえて、いい選考ができましたし自信もありました。様々なシチュエーションを考えて配艇はいくつか考えていましたが、本番でそれを決断する勇気がなかったです。

 レース間での声かけ,メンバー変更の決断はチーフの技量です。72代では普段のレースからそこを意識してチームビルディングをしてほしいと思います。

 

 最後に。

 今年1年01(4年生)と同じスケジュールで練習や遠征に参加してくれた髙坂,比嘉,藤田。ほんまにありがとう。

 様々な全日本のレースにでて、相場観は掴めたと思います。3人が自覚持って実力で引っ張ってください。

 そして下級生。今度は君たちがやる番です。練習では、西半うっせえな,ウザイなと思うことも多かったでしょう。かまいません私を越えなければ「全日本インカレ総合10位」は見えませんよ(笑)

 自艇(4811)の今回の成績は、8Rで259点です。1R平均で32.375点です。いい目安ですね。なにくそで頑張ってください、応援しています。

 

 ほんまの最後に、比嘉。

 71代はどんな1年でしたか?まぁ疲れたよな(笑) 2年生でよくがんばった

冒頭の臥薪嘗胆やないけど、喜びを原動力にしている人間よりも、悔しさを原動力にしている人間の方が絶対に強いです。71代の結果を胆にして絶えず嘗めて、この1年を忘れずに飛躍の残り2年間にしてください。

 

以上。 71代470チーフ 西半琢真


広島大学体育会ヨット部

観音マリーナ

広島県広島市西区観音新町4丁目2374-86